急性咽喉頭炎
のどに炎症を起こすと「飲み込むときにのどが痛い」「咳・痰が出る」「声がかれる」といった症状が生じます。原因として多いのはウイルス感染(いわゆる「風邪」)ですが、「手足口病」「ヘルパンギーナ」「伝染性単核球症」など特徴的な炎症を起こすウイルスもあります。
また、細菌が炎症の原因となることもあります。別ページで紹介する急性扁桃炎・扁桃周囲膿瘍のほか、気管の入口が腫れてしまう「急性喉頭蓋炎」はひどくなると呼吸困難になることもあり、注意が必要です。つばも飲めないほどの激しい痛みや息のしづらさがあるときはすぐに受診しましょう。
治療
ウイルス性の場合は、痛み止めや咳止めなどの内服薬、うがい薬を用いた対症療法を行います。声がれがひどいときは、無理な発声を控え、のどを休めてください。また、十分な睡眠をとることも回復を早めるために大切です。
細菌性の場合は、抗生物質を使用して治療を行います。炎症が強く、水を飲むのも困難なほど症状が重いときは、点滴でステロイドや抗生物質を投与することがあります。