アレルギー性鼻炎
鼻に入った異物を排除するためにくしゃみや鼻水を引き起こし、さらなる侵入を防ぐために鼻を詰まらせる、といった免疫反応が過剰に出てしまうのがアレルギー性鼻炎です。スギ花粉やダニなどのハウスダストのほか、ペットの毛や雑草の花粉が原因となることもあります。
血液検査でアレルギーの原因(アレルゲン)を調べることが可能です。採血が難しいお子様などでは指先のごく少量の採血で検査を行うことも可能です。原因がわかることでアレルゲンと接触を避ける対策が正しく取れるようになるほか、後述の舌下免疫療法が行える場合があります。
治療
内服、点鼻(鼻用スプレー)、点眼によってアレルギー症状を抑えます。スギ花粉症では、早めに治療を開始することでピーク時の症状を楽にできることがわかっています。毎年花粉症のある方は、花粉飛散日もしくは少しでも症状が出たときにすぐに薬を開始できるよう1月下旬~2月上旬の早めの受診をおすすめいたします。
舌下免疫療法とは、アレルゲンの製剤を毎日舌の下に置くことで徐々に体を慣らしていき、アレルギー性鼻炎を治す、あるいは長期に改善させることが期待される治療です。スギまたはダニによる鼻炎の方が対象で、当院では5歳以上で正しく薬を服用できる方に対して行っています。詳細は診察時にご相談ください。