急性扁桃炎
急性扁桃炎は、扁桃(のどのリンパ組織)が細菌やウイルスに感染して炎症を起こす疾患です。発熱、のどの痛み、腫れとともに顎の下のリンパ節が腫れることもよくあります。外部から感染するほかに、慢性的な炎症が疲労・ストレスなどをきっかけに悪化するパターンもあります。
診断には、扁桃の腫れや赤み、膿の有無、リンパ節の腫れなどを詳しく診察します。細菌感染が疑わしければ、のどを綿棒で拭って溶連菌の迅速抗原検査を行います。溶連菌感染は家庭内感染を起こしやすく、症状も強くなりやすいため注意が必要です。
治療

ウイルス性の場合は、解熱鎮痛薬、漢方薬、うがい薬などで症状を和らげる治療が中心です。細菌性の場合は、抗生物質を使って細菌を抑えます。症状が強い場合は点滴を行うこともあります。いずれの場合も十分な休養と水分補給が大切です。

もし何度も扁桃炎を繰り返す場合は、扁桃の中で炎症が慢性的にくすぶっている可能性が高く、扁桃摘出の手術を検討します。基本的に全身麻酔、入院で行うため、近隣の病院へご紹介をいたします。